世界の何だコレ！？ミステリーSP【豊田商事・巨額詐欺事件／世界の仰天ナゾ映像】で取り上げられ再注目された「豊田商事事件」。
これは詐欺史上に名を残す大規模な詐欺事件として知られています。
豊田商事は、「金（きん）」の取引を装い、多くの高齢者から巨額の金を騙し取りました。
その手口は緻密に計算された営業マニュアルに基づいており、詐欺のプロが巧みに利用していたのです。
本記事では、その豊田商事のマニュアルを徹底解析し、どのような詐欺テクニックが使用されていたのかを明らかにします。
これらの手法は現代の詐欺にも通じるものが多く、対策を講じる上での教訓となるでしょう。
豊田商事マニュアルの構成と目的
豊田商事のマニュアルは、詐欺を成功に導くための手順とテクニックが詳細に記された内容でした。
特に注目すべきは、そのセールステクニックと顧客心理の巧妙な操作です。
以下にその主要な構成要素を紹介します。
明るく元気良い挨拶
第一印象を重視し、セールスマンは明るく元気よく、礼儀正しい挨拶からスタートします。
これにより、相手に安心感と信頼感を与え、警戒心を和らげる狙いがありました。
上記の豊田商事の朝礼の映像を見ると異様さが分かりますよね。
社訓は
誠実、協和、礼節、闘魂、感謝
まじですか？って感じですね。
ユニークな自己紹介
豊田商事のマニュアルでは、顧客に自分の名前を覚えてもらうためにユニークな自己紹介が推奨されています。
たとえば、「日本で5番目に多い名前の渡辺です」というように、自己紹介にトレードマークを添えることで印象付けます。
これは、顧客との距離感を縮め、親しみやすさを演出するためのテクニックということになります。
信頼を築く会社案内
セールスマンは、会社の実績や規模を具体的な数値で説明します。
上記の感じでテレビCMもやっていたので信頼されますよね。
全国に展開する支店や関連会社、海外の現地法人などのデータを用いることで、信頼性と規模感をアピールします。
この手法により、顧客は「こんなに大きな会社だから安心だ」と錯覚しやすくなるわけです。
豊田商事マニュアルに見る心理操作のテクニック
趣味や生活状況への誘導
セールスマンは、すぐに営業の話をするのではなく、まず世間話から始めます。
趣味や生活環境、将来の夢や不安などを引き出し、自然な会話の中で信頼関係を構築していきます。
質問を避け、話題を自然に誘導することで、顧客の警戒心を解きほぐすという手法です。
貯蓄意識の高揚と確認
老後の不安を煽ることで、顧客に貯蓄の重要性を再認識させます。
第三者話法や間接話法を用いて、「最近、似たような状況の方がこう言っていました」といった他人の例を出すことで、自分の意見をさも多数派のように見せかけ、説得力を持たせるのです。
時間設定と目印確認
アポイントメントの際には、最低2時間の余裕を持たせ、訪問時間は相手の生活パターンに合わせて設定します。
また、当時は地図アプリがなかったため、確実に道順や目印を確認し、訪問先に迷わないように工夫されていました。
これにより、訪問の成功率を高め、顧客の信頼を得やすくしていたということです。
成約までの粘りとフォローアップ
不在時の対応
訪問時に不在だった場合や門前払いを受けた場合、セールスマンは顧客が事故や病気にあったのではないかと心配し、「何事もなくてよかったです」と安心感を伝えるフォローアップを行います。
この時点で、再訪問の約束を取り付け、顧客に「悪いことをした」と思わせることが重要です。
商談成立まで帰らない
豊田商事のマニュアルには、「商談が成立するまで帰らない」という鉄則があります。
セールスマンは、5時間でも粘り続け、相手が根負けするまで交渉を続けます。
最悪の場合は、土下座をしてでも契約を取り付けることが推奨されていました。
豊田商事の禁断マニュアル動画の感想
YouTube動画でも「うらない師けんけんTV」で「門外不出、禁断のマニュアル」というタイトルで
豊田商事のマニュアルを詳しく紹介しています。
この動画の感想を元にこのマニュアルに関しての世間の声をまとめました。
1. 詐欺被害への悲しみと憤り
多くのコメントでは、詐欺被害に対する悲しみや憤りが表現されています。
家族や自身が豊田商事の被害に遭った経験を語り、特に年配者が詐欺に遭いやすいことへの無念さが感じられます。
また、悪質な手口を考案した人々に対する怒りも強く、特に社長の最期について「まだまだ生温い」と表現するほどの強い感情が見受けられます。
2. マニュアルの凄さと悪用への懸念
豊田商事のマニュアルが極めて緻密であり、「凄いマニュアル」として評価されていますが、その優れた内容が悪用されたことに対する懸念も見られます。
「良い方向に生かして欲しかった」「正しく使ったら最強の営業マニュアル」との声があり、その高い完成度を認めつつも、悪用されることへの恐怖が共有されています。
3. セールスの実態と対策
コメントの中には、セールスの手口が巧妙であり、契約を取るまで帰らないという恐怖体験が語られています。
「家から出ない」「お茶を飲ませてトイレを貸さない」といった対策のアイデアも提案されており、いかにしてこうしたセールスから身を守るかについても議論が行われています。
4. 事件の記憶と報道への衝撃
多くのコメントが、豊田商事の事件の記憶や報道に触れています。
特に社長が報道陣の前で○された場面は多くの人に強烈な印象を与えており、「恐ろしくて現実にこんな事が⁈」と驚きを隠せない様子が伺えます。
このような事件が生放送されたこと自体が、当時の人々に強烈な衝撃を与えたことがうかがえます。
5. 現代への教訓と詐欺対策の重要性
現在でも詐欺事件が後を絶たないことに対する警戒心が示されています。
「詐欺などの被害が無くならない」「永久に啓蒙活動が必要」といった声があり、豊田商事の事件を教訓にして、現代においても詐欺への対策を講じ続ける必要性が強調されています。
また、「詐欺の手口を知っておくことで、防御に役立つ」との意見もあり、知識を持つことの重要性が再認識されています。
まとめ
豊田商事事件は、1980年代に多くの高齢者から巨額の金を騙し取った大規模な詐欺事件です。
同社の緻密に計算されたマニュアルは、巧妙なセールステクニックと顧客心理の操作法を詳細に記述し、詐欺を成功させるための手順を示しています。
これらの手法は、現代の詐欺にも通じるものであり、対策を講じる上での教訓となります。
この記事では、豊田商事の詐欺手法とマニュアルの内容を解析し、詐欺の危険性に対する警戒心と予防の重要性を強調しました。
詐欺の手口を理解し、適切な対策を取ることで、自身や家族を守ることが求められています。
