洗濯機は日常生活に欠かせない家電の一つですが、その中に人が入ることはあってはならない事です。
最近の事件や過去の事故を通じて、その危険性が注目されています。
この記事では、「洗濯機に人が入ったら(入れられたら)どうなるか?」をテーマに、その危険性と実際に起きた事件を紹介し、皆さんに警鐘を鳴らしたいと思います。
洗濯機に人が入ったらどうなる:事件・事故
同僚を洗濯機に入れる暴行事件
2024年3月26日、京都市内のクリーニング店で、知的障害のある50歳の男性が同僚2人によって業務用の大型洗濯機に押し込まれ、稼働させられるという衝撃的な事件が発生しました。
大型洗濯機のサイズは縦、横、奥行き各2メートルでした。
二人はこの中に男性を入れて稼働させ、打撲など全治約2週間のけがを負わせた疑いです。
男性は全治約2週間のけがを負い、事件後、会社を退職しました。
この事件をきっかけに、過去にも同様の暴行が行われていた可能性が浮上しています 。
子どもがドラム式洗濯機に閉じ込められる事故
2015年6月、東京都内で7歳の男児がドラム式洗濯機に閉じ込められ、窒息死するという悲劇が起こりました。
母親が家中を探し回った末に、ぐったりした男児を洗濯機の中で発見しました。
この事故は、洗濯機の内側からドアを開けることができない構造が原因でした 。
洗濯機に入るとどうなるのか?
酸素欠乏症のリスク
洗濯機の中は密閉されているため、酸素が徐々に減少します。ヒトは酸素濃度が18%未満になると酸素欠乏症に陥り、脳の機能低下や破壊が進行します。
これにより、意識を失い、最悪の場合死亡することがあります 。
機械の動作による物理的な危険
洗濯機が稼働すると、内部は高速で回転します。
人が中にいる場合、全身が強い力で叩きつけられ、重度の打撲や骨折などの深刻なけがを負う可能性があります。
特に、すすぎや脱水の過程では、強烈な回転によって体が激しく揺さぶられるため、内臓にも重大なダメージを受ける危険があります 。
洗濯機による事故を防ぐための対策
子どもの安全を守るための工夫
ドラム式洗濯機の事故を受けて、家電メーカーはチャイルドロック機能を導入しています。
この機能により、運転中だけでなく電源を切った状態でも内側からドアを開けられないようにすることができます。
また、一部の洗濯機は内側からドアを開けられる設計になっているものもあります 。
日常的な注意と教育
家庭内での事故を防ぐためには、子どもに洗濯機の危険性を教えることが重要です。
「洗濯機に入ってみんなを驚かせるぞ」といった遊び心が、命に関わる事故につながることを理解させましょう。
親もまた、洗濯機のドアを常に閉めておく、洗濯機の近くに子どもを一人で置かないといった基本的な対策を心がける必要があります 。
まとめ
洗濯機に人が入ることは、非常に危険であり、命に関わる重大な事故につながります。
いじめや悪戯で人を入れるのはもっての他です。
実際に起きた事件や事故から、その危険性を改めて認識し、家庭内での対策を徹底することが求められます。
皆さんも、自分や家族の安全を守るために、何か怪しいと思ったら即対応を。