NHKの朝ドラ虎に翼の新潟編が好評です。
第19週94話で、稲さんこと田中真弓さんが寅子の家で歌った民謡が気になる方も多いはず。
今回は、稲さんが「海は荒海 向こうは佐渡よ」の曲についてまとめました。
虎に翼で稲さん田中真弓が歌った民謡は砂山!
NHKの朝ドラ「虎に翼」の第19週94話で、田中真弓さん扮する稲さんが、花江(森田望智)が新潟の寅子の家に来た時に、久々に再会。
みんなで懐かしい話をしながら、お酒を飲みながら食事。
その時に、稲さんが楽しくなったのか立って民謡を歌いました。
歌った歌詞は・・・
♪海は荒海 向こうは佐渡よ
なかなか感動的なシーンでした。
ではこの曲名はなんでしょうか?
調べたところ・・・
作詞が北原白秋の「砂山」という曲でした。
新潟護国神社に歌詞の碑があるそうです。
作曲者が二人いる曲です。
なんかジーンとくるいい歌ですよね。
稲さん(田中真弓)が歌った砂山とは?渥美清と倍賞千恵子も歌っていた
新潟市中央区の寄居浜西海岸公園、護國神社境内の松林には、童謡「砂山」の歌碑が建てられています。
この歌碑に刻まれた詩を書いたのは、大正・昭和時代に活躍した日本を代表する詩人、北原白秋(きたはらはくしゅう)です。
「砂山」の概要
「砂山」は北原白秋が作詞し、中山晋平と山田耕筰がそれぞれ作曲した童謡です。
1つの詩に複数の作曲家が曲をつけることは珍しくありませんが、「砂山」はその中でも特に異例の存在です。
通常、一つの曲が広く認知され、他の曲は忘れ去られることが多いのですが、「砂山」は中山晋平版と山田耕筰版の両方が現在まで歌い継がれています。
歴史と背景
1922年、北原白秋は新潟で行われた童謡音楽会に招かれ、2000人以上の小学生から熱烈な歓迎を受けました。
この時、白秋は再び新潟を訪れる約束をし、小学生たちから新潟にちなむ歌を依頼されました。
白秋は寄居浜に出向き、その荒涼とした風景にインスピレーションを受けて「砂山」の詩を書き上げました。
この詩は、同年9月に雑誌『小学女生』で発表されました。翌年には山田耕筰が同じ詩に曲をつけ、1927年に『山田耕筰童謡百曲集』に収録されました。
歌詞の内容
「砂山」の歌詞は、北原白秋が新潟市の寄居浜で見た荒涼とした風景に着想を得たものです。
歌詞は以下のようになっています。
曲の特徴
中山晋平が作曲した「砂山」は、民謡調の親しみやすいメロディーが特徴です。
一方、山田耕筰の作曲版はより芸術性に重きを置いたアプローチをとっています。
この二つの異なる音楽的解釈が、同じ詩に対して存在することは非常に珍しいです。
渥美清が歌う砂山(山田耕筰バージョン)
なんと渥美清さんが歌う、山田耕筰さん作曲バージョンの動画がありました。
これも感動ものです。
賠償千恵子の砂山(中山晋平バージョン)
なんと、男はつらいよの渥美清さんの妹役でお馴染みのあの賠償千恵子さんが歌っている砂山がありました。
こちらは中山晋平さんバージョンです。
なんかすごい偶然なつながりに涙ものです。
歌碑の場所
「砂山」の歌碑は新潟市中央区寄居浜西海岸公園内にあり、護國神社の裏手、坂口安吾碑の少し西に位置しています。
この碑には、白秋の詩が全文ひらがなで刻まれています。
訪れる人々は、白秋が感じた当時の風景と心情に思いを馳せることができます。
まとめ
【虎に翼】稲さん田中真弓が歌った民謡は砂山!海は荒海♪作詞は北原白秋をテーマにお送りしました。
稲さんが歌う砂山ほんと感動ですよね。
童謡「砂山」は、その詩の美しさと多様な音楽的解釈により、多くの人々に愛され続けています。
この歌は、北原白秋の感性と新潟の自然が織りなす、時を超えて語り継がれる作品です。
新潟市を訪れた際には、ぜひ「砂山」の歌碑を訪れ、白秋が感じた風景とその詩に込められた思いに触れてみてくださいね。