セウォル号船長は現在どうしてる?イ・ジュンソクの収監先や罪の重さとは!

セウォル号船長の現在

2014年4月、韓国の大型フェリー「セウォル号」が沈没し、304人が犠牲となった悲劇的な事故が発生しました。

この事件は韓国社会に大きな衝撃を与え、政府の対応や運航会社の杜撰な管理が強く批判されました。

そして、この悲劇の中心人物の一人であるセウォル号の船長、イ・ジュンソクは、事故の対応をめぐり世間から厳しい目を向けられることになりました。

この記事では、セウォル号船長のイ・ジュンソクが現在どうしているのか、その収監先や過去の出来事について詳しく見ていきます。

目次

セウォル号沈没事故の概要

引用:SBSNEWS

2014年4月16日、仁川港から済州島へ向かっていたセウォル号が全羅南道珍島郡沖で転覆沈没しました。

事故当時、船には修学旅行中の高校生250人を含む476人の乗客が乗っていましたが、304人が命を落とすという悲劇的な結果となりました。

事故原因としては、以下のような運航会社とクルーの杜撰な管理が指摘されました。

過積載が日常化しており、当日もバラスト水を通常の4分の1に減らしていた。
積荷が適切に固定されておらず、事故時に大きく崩れた。
船長は操舵室に不在で、経験の浅い三等航海士が操舵していた。
救命ボートが錆止め塗装の影響で使用不能だった。
事故発生後、乗客に救命胴衣を着用させず、その場に待機させた。

セウォル号船長イ・ジュンソクの現在に至る過去と裁判

事故当時、セウォル号の船長だったイ・ジュンソクは、乗客を船内に残したまま自分だけが避難したことで大きな批判を浴びました。

彼の「パンツ姿で避難する」映像は韓国中に衝撃を与え、船長としての責任を果たさなかったとして非難されました。

裁判の経過

イ・ジュンソク船長は、乗客を救助せず船から逃げたとして殺人罪などで起訴されました。

1審では殺人罪は認められず懲役36年の有期刑が下されましたが、控訴審では「未必の故意」による殺人罪が認められ、無期懲役に引き上げられました。

裁判長「乗客の安全に対して無関心な態度を貫き、乗客が脱出できる可能性がなくなっていく状況をただ傍観していたことが分かる」

「イ被告の行為は、乗客を積極的に水に落として溺死させるのと同じだ」と指摘。「乗客を放っておけば死ぬ危険性を認識していた」として殺人罪を認定した2審の判決を支持。



韓国最高裁もこの判決を支持し、無期懲役が確定しました。

一方、他のクルー14人も起訴され、1審では懲役20年から5年の判決が出ましたが、控訴審では懲役12年から18ヶ月に減刑されました。

これも最高裁で支持され、刑が確定しました。

セウォル号船長は現在どうしている?収監先は?

現在、イ・ジュンソク船長は韓国国内の刑務所に収監されています。

一旦、全羅南道(チョルラナムド)木浦(モクポ)刑務所に収監されていたみたいですが、刑が確定後同じところか移監されたかは不明です。

具体的な収監場所はセキュリティ上の理由から公表されないことが多いみたいです。

高知名度の囚人の場合、収監場所が公開されないことは珍しくありません。

韓国では実質的な最高刑罰は無期懲役ということですが、現行刑法では、20年が過ぎれば仮釈放の可能性があるみたいです。

社会と遺族の反応

セウォル号沈没事故後、被害者の遺族や市民団体は真相究明と責任追及を求め続けています。

事故の原因究明と政府の対応に対する批判は今も続いており、遺族や市民は再発防止のための対策を強く訴えています。

特に、セウォル号事件は韓国社会全体に対する信頼の欠如を浮き彫りにし、災害対応の改善が求められています。

セウォル号事件の国家の闇?『世界法廷ミステリー20』でも紹介

このセウォル号事件に関しては、別の謎もありました。

2024年9月27日(金)のフジテレビでの「世界法廷ミステリー20」で取り上げられました。

それは、犠牲となった高校生の母親の話です。

この母親は、病院から受け取った2枚の死体検案書に記載された異なる死亡推定時刻に疑問を抱きます。

そして、その矛盾を解明しようとする母親は、長い調査の末に事故直後には公開されなかった映像を入手。

そこには、事故発生から9時間後に息子がセウォル号から奇跡的に救出され、海洋警察の船上で心臓マッサージを受ける姿が映し出されていたということです。

この母親が辿り着いた驚愕の真実とは何なのでしょうか?

番組では、遺族や救助された生徒たちへのインタビューを交えながら、「2つの死亡推定時刻」が示す権力の闇にゲストと共に迫っていきます。

まとめ

セウォル号沈没事故は、韓国社会に深い傷を残しました。

船長イ・ジュンソクは現在、無期懲役で刑務所に収監されていますが、事故の真相究明と再発防止への取り組みは続いています。

この事件を通じて、災害時の迅速かつ適切な対応の重要性が再認識されました。

今後も、この悲劇を忘れることなく、安全な社会の実現に向けた努力が求められています。

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