2024年のパリオリンピック柔道混合団体戦の決勝で使用された「デジタルルーレット」について、SNSやネット上で「やらせ」や「ズルーレット」といった批判が巻き起こりました。
3対3で勝敗が決まらなかった場合に代表戦の階級を無作為に選出するためのもので、スロットマシーン方式のはパリオリンピックで初めて登場したと言われています。
この記事では、柔道混合団体戦におけるデジタルルーレットの歴史とルール、そしてその抽選方法についてまとめました。
柔道団体のデジタルルーレットの導入はいつから?
今回、パリオリンピックの柔道混合団体戦で話題になった柔道のデジタルルーレットはいつ始まったのでしょうか?
いわゆるスロットマシーン風の演出のことです。
3勝3敗で並んだ場合に、抽選で選ぶというのは前回の東京オリンピックからです。
混合団体戦は東京オリンピックで初めて公式競技として導入され、男女3人ずつ、計6人の選手が異なる階級で対戦する形式です。
無作為に選ばれた階級区分の選手で代表戦を行うものですが、国際柔道連盟(IJF)関係者によると、スロットマシン風の演出が採用されたのは2022年世界選手権からということです。
ということで・・・・
デジタルルーレット(スロットマシン風)は、2022年世界選手権から!
ということになります。
緊迫した雰囲気の盛り上げに一役買っているというものです。
ちなみに、スロットマシン風以前は、抽選開始の合図からしばらくして突然、選ばれた階級が映し出される演出の時もあったそうです。
こんな感じです。
東京の時は、抽選と画面は連動していなかったものと思われます。
昔は紙で抽選していたこともあったそうです。
柔道混合団体戦の東京五輪とパリ五輪との比較
ここでは、柔道混合団体戦について、東京オリンピックとパリオリンピックのと時がそれぞれどうだったか簡単にまとめました。
東京オリンピック
東京オリンピックでは、柔道混合団体戦が初めて採用されました。
試合が3勝3敗で並んだ場合、抽選で選ばれた階級の選手が代表戦を行うことがルールとして設定されていました。
特に注目されたのが準々決勝のフランス対イスラエル戦で、この試合では3勝3敗となり、代表戦の階級を決めるために抽選がありましたが、前項で紹介した抽選開始の合図からしばらくして突然、選ばれた階級が映し出される演出が使用されました。
決勝の、日本VSフランスは、日本が1勝4敗でフランスに敗れたため、代表戦は行われなかったので、デジタルルーレット、抽選は話題になりませんでした。
パリオリンピック
2024年のパリオリンピックでも同様のルールが適用されました。
3勝3敗のドローだったので、代表戦の階級を決定するためにデジタルルーレットが使用され、最終的に男子90キロ超級の試合が選ばれましたことにより、「やっぱりね」という声が漏れ聞こえれきました。
この時、日本の斉藤立選手とフランスのテディ・リネール選手が対戦し、リネール選手が勝利しました。
この結果を受け、デジタルルーレットの透明性について疑問の声が上がりました。
日本だけで世界中から疑念の声があがり様々な言語でSNSにコメントが大量に書き込まれました。
柔道デジタルルーレットの仕組みと疑惑
デジタルルーレットの仕組みは、試合が3勝3敗で決着がつかない場合に、国際柔道連盟(IJF)の審判団がソフトウェアを起動し、無作為に階級を選出するというものです。
ルーレットは、会場のスクリーンに表示され、ストップボタンが押されることで最終的な階級が決定されます。
このデジタル抽選方式は、透明性の欠如や不正の疑惑を引き起こしやすく、「ズルーレット」として批判される結果となりました。
特に、パリオリンピックの代表戦で90キロ超級が選ばれたことについて、「フランスに有利な条件では?」という疑念が生じました。
これに対し、フランス柔道連盟の会長は「ルーレットのボタンを押すのは我々ではなく、国際柔道連盟が管理している」とし、IOC(国際オリンピック委員会)が監督しているため不正はないと断言しています。
まとめ
「柔道のデジタルルーレットはいつから?東京オリンピックでのやり方は?」をテーマにまとめました。
柔道のデジタルルーレットは、東京オリンピックから導入されたシステムであり、試合の公正性を保つために使用されています。
しかし、その透明性については依然として疑問が残り、特に決定的な場面での使用が多くの議論を呼んでいます。
今後のオリンピックや国際大会では、より公正で透明な抽選方法の採用が求められるかもしれません。