パリ五輪でデビューした新種目「ブレイキン」。注目を集めたのは、華麗な技を繰り広げた優勝候補たちではなく、オーストラリア代表のレイチェル・ガン（ダンサー名・Raygun）でした。
彼女のパフォーマンスは、ネット上で大きな波紋を呼び、嘲笑や批判の的となりました。
一体なぜ彼女のパフォーマンスがこれほどまでに物議を醸したのでしょうか？
その理由を５つ紹介すると共に、応援＆好評意見も紹介します。
レイチェル・ガンの動画ブレイキン！嘲笑や批判の5つの理由
独創的すぎるダンススタイル
レイチェル・ガンのパフォーマンスは、従来のブレイキンの枠を超えた独自のスタイルで構成されていました。
カンガルーを模した動きや、ステージ上での突飛なアクションは、伝統的なブレイキンファンから
「これは本当にブレイキンなのか？」
と疑問視されました。
特に、競技性を求める観客からは「独創的すぎる」という声が多く上がり、批判の対象となったのです。
パフォーマンスの低評価と0点の結果
ガンは、パリ五輪の3試合全てで0点という結果に終わりました。
この結果は、彼女のパフォーマンスが審査員から全く評価されなかったことを意味します。
ブレイキンの大会では、技の難易度や音楽とのシンクロ、スタイルが評価の基準となりますが、ガンのパフォーマンスはこれらの基準に達していなかったと言われています。
この低評価が、ネット上での批判をさらに煽る結果となりました。
「クロネコヤマト」と揶揄される衣装
ガンが着用していた緑と黄色の衣装は、日本の宅配業者「クロネコヤマト」の制服にそっくりだと話題になりました。
この比較は、日本国内では一部の笑いを誘ったものの、国際的には彼女のパフォーマンスが真剣に受け止められていないと感じる人々から批判を集める結果となりました。
「見た目だけが話題になるなんて…」という意見も多く見られ、彼女のパフォーマンスが軽視された一因とも言えます。
ブレイキン文化への理解不足？
ブレイキンは、困難な状況に立ち向かう若者たちの文化から生まれたものです。
そのため、ブレイキン界のレジェンドであるリチャード “クレイジー・レッグス” コロンも「彼女のパフォーマンスはブレイキンの本質を理解していない」と強く批判しました。
ブレイキンの深い文化的背景を無視したかのようなガンのスタイルは、ファンや専門家の反感を買ったのです。
ちなみに、上記のXには下記のように書かれています。
「レイチェル・ガン、文化運動の博士号を持ち、パリオリンピックへの渡航費をオーストラリアに支払わせるよう説得した人物です。」
SNSでの拡散と過激な批判
ガンのパフォーマンスはSNSで瞬く間に拡散され、嘲笑や批判が爆発的に広がりました。
特に、動画プラットフォームやX（旧Twitter）では、彼女を揶揄するコメントや編集された動画が多く投稿され、彼女自身が「打ちのめされている」と告白するほどに追い込まれました。
SNSの炎上は彼女の精神的負担となり、五輪後も彼女を悩ませ続けています。
ただ、上記のInstagramでは前向きなことを言っています。
「違うことを恐れないで、外に出て自分自身を表現してください。それがあなたをどこへ連れて行くかは誰にも分かりません。」
レイチェル・ガン動画はアデルや一部のファンからの高評価
批判が多い一方で、レイチェル・ガンのパフォーマンスを好意的に評価する声もあります。
世界的な歌姫アデルもその一人です。
アデルは自身の公演中にガンのパフォーマンスについて触れ、「あれはオリンピックで起きた最高の出来事」と称賛しました。
彼女はガンの独創的なスタイルを「見ていてとても幸せな気持ちになった」と評価し、多くの観客に笑顔をもたらしたことを喜んでいます。
また、日本国内でも「クロネコヤマト」似の衣装が親しみを感じさせ、SNS上でガンのパフォーマンスをユーモラスに捉える意見も見られました。
彼女のパフォーマンスは、決して競技性だけでなく、エンターテインメントとしての価値を示しており、ブレイキンが持つ多様性と自由な表現の可能性を再認識させたといえます
批判と賛辞が交錯する中で、レイチェル・ガンのパフォーマンスは、ブレイキンが単なる競技ではなく、個々の表現の場であることを強調しています。
彼女の挑戦が今後のブレイキンのあり方にどのような影響を与えるのか、注目されるところです。
まとめ
レイチェル・ガンのブレイキンパフォーマンスが嘲笑や批判を浴びた5つの理由と応援や高評価の意見の一部を紹介しました。
独創的なスタイルや文化的な背景の理解不足が、彼女のパフォーマンスを物議の的にしました。
しかし、彼女の挑戦はブレイキンの多様性や表現の自由を考える上で重要な議論を巻き起こしています。
今後、ブレイキンがどのように進化していくのか、彼女の経験から学ぶべきことが多いでしょう。
