2024年の米大統領選挙において、トランプ前大統領が副大統領候補に指名したことで注目を集めているJ.D.ヴァンス上院議員。
彼の名前が一躍世間に知られるきっかけとなったのが、自伝的回顧録『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』です。
このベストセラーは2020年に映画化され、多くの人々の心を打ちました。
この記事では、ヴァンス議員のプロフィール、著書の内容、そして映画化について詳しく解説します。
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JDヴァンス上院議員・副大統領候補のプロフィール
2024年のアメリカの大統領選挙の共和党大会で、トランプ前大統領が副大統領候補にJ.D.ヴァンス上院議員を指名したました。
どんな人なんでしょうか?
J.D.ヴァンスは、1984年8月2日にオハイオ州ミドルタウンで生まれました。
彼の幼少期は貧困と家庭内問題に苦しむ中、祖母の支えを受けて成長しました。
高校卒業後、海兵隊に入隊し、イラクに派兵される経験を経て、オハイオ州立大学を卒業。
その後、イェール大学のロースクールを修了し、弁護士としてのキャリアを積みました。
ヴァンスの経歴は、苦難を乗り越えて成功を掴んだアメリカンドリームの象徴とも言えます。
彼は2022年に上院議員選挙に立候補し、見事当選。共和党の有力な政治家として注目されています。
JDヴァンスの著書は「ヒルビリー・エレジー」
JDヴァンスの自伝的回顧録『ヒルビリー・エレジー』は、2016年に出版され、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで第1位を獲得しました。
この本は、ケンタッキー州ジャクソンで生まれたJ.D.ヴァンスが、自身の家族と故郷について綴った回顧録です。
アルコール中毒や麻薬中毒の母親に代わり、祖母に育てられた彼は、苦難を乗り越えてケンタッキー州立大学に進学しました。
アメリカの中西部に暮らす白人労働者階級の厳しい現実を描き出したもので、特にラストベルト(さびついた工業地帯)と呼ばれる地域の苦境に焦点を当てています。
現代アメリカの社会問題を理解するうえで非常に重要です。
ヴァンスは、母親の薬物依存や家庭内暴力、経済的困窮など、自身が直面した困難を赤裸々に綴りながら、彼を支え続けた祖母との絆や、アメリカ社会の構造的な問題にも触れています。
貧困や家庭内問題に直面する人々にとって、希望と再生の物語です。
この本は、トランプ現象の背景を理解するための一冊としても広く読まれました。
JDヴァンスの著書は映画「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」に
2020年、ヴァンスの回顧録はロン・ハワード監督によって映画化。
Netflixオリジナル映画として配信された『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』は、エイミー・アダムスやグレン・クローズといった豪華キャストを迎え、話題を呼びました。
映画では、主人公J.D.ヴァンスの青年期から現在に至るまでの家族との関係や葛藤が描かれています。
エイミー・アダムスは薬物依存症の母親ベヴ役を、グレン・クローズは強くて愛情深い祖母マモーウ役を熱演しました。
特にグレン・クローズの演技は高く評価され、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされた作品です。
まとめ
J.D.ヴァンス上院議員は、自伝『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』を通じて、一躍注目を浴びました。
このベストセラーは、アメリカの社会問題を深く掘り下げると同時に、彼自身のサクセスストーリーを描いたものです。2020年にはNetflixで映画化され、多くの人々に感動を与えました。
彼の著書と映画は、アメリカの白人労働者階級の現実を描き出すとともに、個人の努力と家族の絆の重要性を訴えています。これからも、J.D.ヴァンスの動向から目が離せません。