橋村奉臣のWiki風経歴!ニューヨーク広告界で頂点に立った伝説の写真家とは?

橋村奉臣のWiki風経歴!ニューヨーク広告界で頂点に立った伝説の写真家とは?

日本が誇る天才写真家として知られる橋村奉臣(はしむら やすおみ)さん。

アメリカでは「HASHI」の名で親しまれ、1970年代から1990年代にかけて、ニューヨークの広告業界で数々の名作を生み出しました。

広告写真に革命をもたらした彼の技法や人生は、現在でも多くの人々に影響を与え続けています。

この記事では、橋村奉臣さんの経歴、代表作、そして彼が広告写真の世界で築き上げた独自の「HASHIスタイル」について詳しくご紹介します。

目次

橋村奉臣の基本プロフィール

項目詳細情報
名前橋村奉臣(はしむら やすおみ)
生年月日1945年
出身地大阪府茨木市
職業写真家(広告・アート)
活動拠点ニューヨーク
代表作「エスクァイア誌50周年記念ポスター」「宇宙に架かる虹」など
特徴的技法「アクション・スティル・ライフ」

橋村奉臣の経歴~独学から世界の頂点へ

写真との出会いと独学時代

橋村さんは大阪府茨木市で1945年に生まれました。

少年時代から写真に興味を持ち、ほぼ独学でその技術を磨きました。

一時期は大阪の写真専門学校やアメリカのアートセンター・カレッジに短期間通ったこともありましたが、「教わることに向いていなかった」と本人が語る通り、学びの多くを自身で得たと言います。

渡米とニューヨークでの挑戦

1968年、橋村さんは自らの可能性を試すために単身で渡米。

最初の滞在地ハワイでは生活費を稼ぎながら、写真家としての基盤を築く準備を進めました。

その後、ロサンゼルスを経てニューヨークへ移り住み、1974年に「HASHI STUDIO」を設立します。

ニューヨークでは知人もコネもない中でのスタート。

雑誌や広告で見た写真家の名前を調べ、電話帳で連絡先を探し出すという地道な努力を続けました。

厳しい競争の中で、持ち前の粘り強さと才能で少しずつ認められていきました。

広告写真の革新者としての成功

橋村さんがニューヨークの広告写真界で注目されるきっかけとなったのは、独自の「アクション・スティル・ライフ」という技法でした。

この技法は、肉眼では捉えられない1/100,000秒の瞬間をストロボで切り取り、広告写真に躍動感を与えるものでした。

代表作である「エスクァイア誌50周年記念ポスター『喜び — Cheers』」では、シャンパンの泡が弾ける瞬間を鮮明に捉え、広告業界で大きな話題を呼びました。

この作品以降、世界中の広告代理店や優良企業からの依頼が殺到し、彼の地位は不動のものとなりました。

橋村奉臣の代表作

橋村さんは広告写真だけでなく、アート作品でもその才能を発揮しました。以下は彼の代表的な作品です。

  1. エスクァイア誌50周年記念ポスター「喜び — Cheers」

    シャンパンが弾ける瞬間を捉えた革新的な作品で、広告写真の新たな可能性を示しました。

  2. 宇宙に架かる虹 — Rainbow in Space

    国連大学記念切手のために制作されたアート作品。ダリやウォーホルらと肩を並べる芸術家としての評価を得ました。

  3. バッファローの夢 — Buffalo Dream

    アメリカの先住民族の文化にインスパイアされた作品。

  4. 未来の原風景 — Future Déjà Vu

    現代社会の風景を未来に遺すというコンセプトで制作されたモノクロ写真シリーズ。

ニューヨーク広告界での影響力

橋村さんは、広告写真家として40年以上にわたり活躍し続けました。

ニューヨークの広告業界は競争が激しいことで知られていますが、彼はその中で以下の功績を残しました。

  • 200以上の広告代理店を通じて、500以上の企業に作品を提供

    世界的なブランドや企業が彼の作品を広告に採用。

  • HASHIスタイルの確立

    商品を主役にしつつも、芸術性の高い表現を追求するスタイルで多くのファンを魅了しました。

  • 日本人写真家への影響

    日本人が海外の広告業界で成功する先駆者として、多くの後進の写真家に道を開きました。

個展と出版物

出典:Amazon

橋村奉臣さんは個展や出版活動を通じて、自身の作品を広く発信してきました。

主な個展

  • 「STILL COME ALIVE」(1985年、国連ニューヨーク)
  • 「NEW YORK STILL LIFE ART」(1989年、西武有楽町アートフォーラム)
  • 「一瞬の永遠」&「未来の原風景」(2006年、東京都写真美術館)

主な出版物

  • 『スティル・ライフ』(1989年)
  • 『一瞬の永遠』(2006年)
  • 『十万分の一秒の永遠』(立松和平著/写真:橋村奉臣、2006年)

まとめ

橋村奉臣さんは、日本人でありながらニューヨークという世界の広告写真の中心地で輝き続けた伝説的な写真家です。

その独自のスタイルと革新的な技法は、広告写真の枠を超えてアートの域に達し、多くの人々を魅了してきました。

彼の経歴と作品は、写真家を志す人々にとって大きなインスピレーションを与えるでしょう。

橋村さんが築き上げた「HASHIスタイル」は、今後も語り継がれていくに違いありません。

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