立憲民主党の代表選挙に出馬し注目されている野田佳彦氏。
元内閣総理大臣でありながら、野田佳彦氏が37年間にわたり続けている活動が「ビラ配り」です。
駅頭に立ち、毎朝国政や自らの考えを綴った「かわら版」を配り続ける彼の姿は、多くの通勤客に知られています。
では、なぜ元総理でありながらビラ配りを続けるのか?
その理由と、かわら版の内容について詳しく見ていきましょう。
野田佳彦がビラ配りを続ける理由とは?
松下幸之助の教えが原点
野田佳彦氏がビラ配りを始めたのは、1986年。
当時、千葉県議会議員を目指していた野田氏は、知名度も資金も乏しく、どうやって有権者に自分を知ってもらうか悩んでいました。
そこで、彼の師でもある松下幸之助氏(松下政経塾創設者)からの助言が彼の行動の原動力となりました。
松下氏は、「人が集まる場所で皿回しをやったら注目を集めるだろう」と語り、それを受けて野田氏は「ならば駅頭でビラを配ろう」と決意。
地元千葉県の津田沼駅や船橋駅で毎朝駅に立ち、通勤客に自らの考えを直接届けることを始めたのです。
この活動は彼の政治信条として深く根付き、今もなお続けられています。
「顔の見える政治」を実現するため
ビラ配りを37年間続けてきた理由の一つには、野田氏が「顔の見える政治」を重視していることがあります。
直接、有権者と接することで生の声を聞き、政治家としての姿勢を示すことができるという考えからです。
野田氏は、ビラ配りを通じて「顔の見える世論調査」をしていると語っており、国会での活動だけでなく、駅頭に立っている姿勢自体が有権者に対する信頼の証だと考えています。
特に、厳しい時期にこそ逃げずに有権者と向き合う姿勢が、支持者との信頼関係を強化しています。
地道な努力が信頼を築く
政治家としての信頼は一朝一夕には築けません。
野田氏は、「逆風の時ほど大変だが、続けていることで信頼が生まれる」と語っています。
ビラ配りを通じて得た信頼が、選挙戦や厳しい政治状況において彼を支えているのです。
彼のビラ配りは、1日に2000〜3000枚に及び、駅頭での活動は毎週月曜日から金曜日まで行われています。
この継続的な努力が、野田氏を支える不動の支持基盤を形成しているのです。
野田佳彦がビラ配りのかわら版の内容とは?
週刊で国政の動きを解説
野田佳彦氏が配布する「かわら版」は、週ごとに更新され、内容は国政の動きや自身の考えを解説するものです。
例えば、国会での重要な議論や、社会的に関心の高いテーマについて野田氏自身の視点で語られています。
最近では、同性婚に関する議論や政治資金規正法に対する見解など、タイムリーな話題が取り上げられました。
かわら版は約1200文字で構成されており、政治にあまり詳しくない人でも読みやすい内容となっている点が特徴です。
有権者との直接のコミュニケーションツール
かわら版は、単なる情報発信のツールではなく、有権者とのコミュニケーションの一環です。
野田氏はかわら版を配る際、受け取ってくれた人には「ありがとうございます」と丁寧に頭を下げるなど、礼儀を重んじています。
また、かわら版を通じて有権者に野田氏の政治活動や考え方を伝えるだけでなく、通勤途中の人々からのフィードバックも得ています。
この双方向のコミュニケーションが、彼の「顔の見える政治」を支える重要な要素です。
市民との接点を増やすツールとしての役割
野田氏はビラ配りの活動を通して、市民との接点を意識的に増やしています。
かわら版を通じて自身の政治姿勢を伝えることは、駅頭での活動だけでなく、選挙活動や日常の政治活動にも反映されています。
特にビラ配りは、ネットやテレビだけでは伝わりにくい地域の人々との信頼構築に欠かせない方法となっています。
遠方の人はWEBでも見ることができる?
千葉県や地元以外の方で、ニュースなどで、野田さんのビラ配りを見て、どんな内容か気になる方もいると思います。
かわら版の内容は、オフィシャルブログで見ることができます。
テキストで文字になっています。
まとめ
「野田佳彦がビラ配り37年継続する理由は?かわら版の内容とは!」をテーマにお送りしました。
野田佳彦氏が37年間続けているビラ配りの理由は、政治家としての信念と「顔の見える政治」を体現するためです。
松下幸之助氏からの教えを受け、自らの活動を有権者に直接伝えることで、信頼を築いてきました。
また、かわら版は野田氏の考えや国政の動きをわかりやすく伝えるツールとして、多くの有権者に支持されています。
ビラ配りという地道な活動を続けることで、野田佳彦氏は有権者との強固な信頼関係を築き、その姿勢が今後の政治活動にも大きな影響を与えることは間違いありません。