大相撲ファンなら誰もが驚いたであろう、2024年名古屋場所での朝乃山の負傷。
その際に駆けつけたのは、通常の救急車ではなく、名古屋の誇る特別消防救助隊「ハイパーレスキュー名古屋」でした。
このハイパーレスキュー名古屋の職責は何なのか?
そして、彼らが使用する特殊車両とはどのようなものなのかをご紹介します。
朝乃山を搬送したハイパーレスキュー隊とは?
2024年7月17日、大相撲名古屋場所の4日目。
元大関の朝乃山が幕内の一山本との取組で左膝を負傷し、土俵上で動けなくなりました。
通常の救急車では体重が重すぎて搬送が困難だったため、遅れて到着したハイパーレスキュー名古屋の特殊車両が彼を病院へと搬送しました。
名古屋市のハイパーレスキュー隊
名古屋市のハイパーレスキュー隊は、その正式名称を「特別消防救助隊」といい、名古屋市内の重要施設の消火や特殊な災害対応を目的として設立されました。
その起源は昭和24年まで遡り、昭和53年には「消防救助隊」として人命救助に特化した組織へと変更。
その後、平成13年には再び「特別消防隊」として組織改編され、現在は「ハイパーレスキューNAGOYA」として知られています。
令和6年度からは「特別消防救助隊」へ隊名を変更し、新たに発足した「本部機動部隊」の一角を担う重要な部隊となりました。
この部隊は名古屋市内の5つの地域(中川区、西区、北区、瑞穂区、港区)に配置され、各種の災害に対応しています。
名古屋市消防のSNS
・名古屋市消防公式X https://x.com/NagoyaShobo
・名古屋市消防公式Instagram https://www.instagram.com/nagoyashobo/
朝乃山を搬送した特殊車両はハイパーレスキュー名古屋・第五方面隊(港区)
朝乃山を搬送した特殊車両のニュース映像での車両番号を確認したところ、第五方面隊(港区)に配備されているこの車両ということが分かりました。
特殊車両の役割と装備
この特殊車両は、災害現場での高度な救助活動を行うためのものです。
車内を陽圧に保つことで、化学物質や放射性物質が漏洩している現場にも安全に進入できる仕様となっています。
また、要救助者や隊員に付着した有害物質を除染するための除染シャワーも装備されています。
この第五方面隊(港区)に配備された車両は、NBC災害(核、生物、化学災害)や石油コンビナート等特別防災区域の災害に対応するための特別な装備が備えられています。
名古屋港の災害にも迅速に対応できるよう、水上消防の装備も整えられているのが特徴です。
特殊車両動画
朝乃山を搬送した特殊車両が第70回・名古屋市消防出初式での走るシーンを見ることができます。
朝乃山の今後
朝乃山は以前から右膝を痛めており、今回の左膝負傷はさらに厳しい状況をもたらしました。
医師や親方からも、今後の出場は難しいという見解が示されており、治療に専念する必要があります。
まとめ
朝乃山搬送のハイパーレスキュー名古屋の特殊車両とは?画像や動画で確認!をテーマに紹介しました。
ハイパーレスキューNAGOYAは、名古屋市の安全を守るために日々訓練と活動を続ける精鋭部隊です。
今回の朝乃山搬送でも、その高度な技術と特別な装備が活かされました。
今後も様々な場面で彼らの活躍が期待されます。
ハイパーレスキュー名古屋の詳細や彼らの活動についてもっと知りたい方は、名古屋市消防局の公式ウェブサイトやSNSをチェックしてみてください。