東京都知事選挙後に、石丸伸二氏がテレビ番組のインタビュー時の対応をきっかけにネット上で「石丸構文」という言葉が話題になっています。
石丸構文ってなんでしょうか?
この記事では、石丸構文の意味、特徴、使い方について解説します。
石丸構文って何?
石丸構文とは、2024年東京都知事選で注目を浴びた石丸伸二氏のインタビュー時などでの独特な言語表現を指します。
この構文は、彼が討論やインタビューで見せた特徴的なやり取りから生まれました。
石丸構文の主な特徴は以下の通りという説もあります。
①質問をオウム返しにする:相手の質問をそのまま繰り返し、回答を避ける。
②煙に巻く:相手が理解しにくいような言葉や論点をずらす発言をする。
③攻撃的な言葉を織り交ぜる:時折、相手を揶揄するような発言を加える。
石丸構文のきっかけと元ネタ
石丸構文が広く知られるきっかけとなったのは、2024年の東京都知事選挙における石丸伸二氏の討論やインタビューです。
特に、日テレでの社会学者・古市憲寿氏とのやり取りが大きな注目を集めました。
元ネタは古市憲寿氏との討論
この討論の中で、石丸氏は古市氏の質問に対して何度もオウム返しをし、具体的な答えを避ける場面がありました。
このやり取りが「石丸構文」の典型的な例として広まり、ネット上で話題となりました。
やりとりの内容はこんな感じ。
古市
「先ほどその政治屋の一党って話がありました。一方で、その世の中を変えるためには別に政治家にならなくてもできることはたくさんあるわけですよね。起業家であるとか、NPOであるとか、官僚であるとか、いろんな形で社会は変えられます。その中で、石丸さんがある種、政治家にこだわる理由ってのは何なんでしょう?」
石丸
「いえ、こだわってないですよ。」(苦笑い)
古市
「じゃあ別にその可能性として、国政とか県知事選とかとかいろんなことが取り沙汰されていますけれども、今後のキャリアとして政治家はあくまでもその1つに過ぎないってことですか?」
石丸
「1つに過ぎないというか、人生は長いですし、いろんな選択肢があって当然だと思うんですけど、そうでもないんですかね。」
古市
「いや、そこの中で、じゃあなんで今回都知事選に、あらためて聞きますがなんで都知事選に出たんですか?」
石丸
「はい、あの安芸高田市長を退任して・・・」
古市 (トークをかぶせて)※二人がかぶって聞き取れない部分あり
「はい、別に・・・・逆に政治家にならない方が議論として一貫してると思うんですけど。」
石丸
「うん?一貫?どの一貫をおっしゃってますか?」
古市
「いわゆる石丸さんが批判する政治屋と石丸さん自身はどう違うんですか?」
石丸 (間があって)
「なんか堂々巡りになってる気がするんですけど。さきほど定義お話した・・・」
古市 (かぶせて)
「先ほどあら、あらためて定義を聞いてるんですけど、石丸さんの考える批判する政治屋と石丸さんが今、自分が体現している政治家っていうのはどう違うんですか?その定義を聞いてます。」
石丸(苦笑いしながら)
「同じ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりです」
古市
「定義を聞いてるんです。」
石丸
「え、もう1回言えってことですか?」
古市
「いえ、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。石丸さんの批判する政治屋の定義を。」
石丸
「え、政治屋の定義、さっき言ったばかりですよ。」
古市
「あ、失礼しました。石丸さんはまず政治屋ってものを批判してますよね。一方で石丸さんは政治活動されている。市長をやっていました。今回都知事選に出馬しました。その批判されてる政治屋と石丸さんの政治活動ってのはどう違うんですか?」
石丸
「ん?さっきの定義の話は…」
古市
「あ、だからその定義を聞いてるんです。どう違うんですかっていう定義の問題です。」
石丸 (苦笑いしながら)
「え、だから、あ、ん?言葉の定義じゃなくて。総意見を聞いているということでよろしいですか?」
古市
「石丸さんは政治屋を批判してるわけじゃないですか。今そこまで合ってますよね?」
スタジオのだれか
「そうですね。」
古市
「一方で政治活動されてるわけですよね、今ね。」
石丸
「もうちょっとまとめていただけますか?」
アナウンサー
「申し訳ありません。ここでお時間となりましたので、石丸さん、お時間いただきました。お疲れ様でした。
どうもありがとうございました。」
石丸
「はい、ありがとうございました。」
このようなやり取りが、質問に対して直接答えずに相手を困惑させる石丸構文と言われる特徴をよく表しています。
ふかわりょうのサブウエイネタから石丸構文が広がる
石丸構文が広がったのは、この「ふかわりょう」さんのポストからです。
【心配】石丸さん、サブウェイ注文できるかな。
これを受けて石丸さんのサブウェイ注文やりとりのXポストが大バズリ。
なんと、9日午前中現在で、2,400.5万 件の表示です。
こんな内容です。上記Xからの引用です。
石丸「BLTで」
店員「パンの種類は何に?」
石丸「私パンの種類の話しました?」
店員「おすすめのハニーオーツでよろしいですか?」
石丸「私BLTって言いましたよね」
店員「だから改めてパンの種類を聞いてるんですけど、BLTのパンの種類はどうしますか?」
石丸「同じ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりですけど」
店員「だからそのパンの種類を聞いているんです」
石丸「え?もう1回言えってことですか?」
店員「いや、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。石丸さんの注文するBLTで・・」
石丸「え?注文はBLTってさっき言ったばっかりですよ」
店員「整理しましょう。石丸さんはまずBLTを注文されましたよね。一方で石丸さんはまだパンの種類を指定されていない。パンの種類はどうされるんですか?」
石丸「ん?さっきの注文の話は?」
店員「だからその注文を聞いてるんです。パンの種類はどうするかっていう注文の問題です」
石丸「え?だからだからパンの種類じゃなくて、注文を聞いてるってことでよろしいですか?」
店員「石丸さんはBLTを注文してるわけじゃないですか。そこまで合ってますよね?一方でパンの種類は選んでないわけですよね今ね」
石丸「もうちょっとまとめて質問してもらっていいですか?」
ここで時間切れ。恐ろしい・・・
石丸構文の使い方・例文5選
様々な石丸構文がSNS上で繰り広げられています。
気になったものを紹介します。
みどりの窓口でのやり取り編
一部抜粋
駅員:「どちらまでの切符をご希望ですか?」
石丸:「え?切符の種類を聞いているのですか?」
駅員:「はい、行き先を教えてください。」
石丸:「行き先については言いましたっけ?」
駅員:「まだ伺っていません。どちらに行かれる予定ですか?」
石丸:「つまり、切符の種類を聞いているということでよろしいですね?」
完全版はこちら!
喫茶店での注文編
店員:「コーヒーはブラックでよろしいですか?」
石丸:「ブラックについて私が言及しましたか?」
店員:「では、ミルクと砂糖をお付けしますか?」
石丸:「え?ミルクと砂糖の話をしましたっけ?」
店員:「どちらかお選びいただけますか?」
石丸:「つまり、コーヒーについて話しているということでよろしいですね?」
マックの注文編
マクドナルドでの注文の場合・・・
石丸:「ビッグマックセットで」
店員:「サイドメニューは何に?」
石丸:「私サイドメニューの話しました?」
店員:「おすすめのポテトでよろしいでしょうか?」
石丸:「私ビッグマックセットっていいましたよね」
患者編
病院での医師とのやりとり編・・・
医者「タバコは吸いますか?」
患者「吸いません」
医者「これまでに吸っていたことはありますか?」
患者「私、期間の話しました?」
医者「一度も吸ったことがないということですか?」
患者「いや、私吸いませんって言いましたよね」
石丸構文VS進次郎構文
石丸構文が注目されたと同時に小泉進次郎さんの構文が評価をあげています。
分かりやすく誰も傷つけないポジティブだからということみたいですね。
【朝起きたら何しますか?】
〈石丸構文〉
起きるというのは精神の話ですか?さっきからずっと物理の話をされてます?その定義も言わずに質問される意図が私にはわからないです。一つ申し上げるなら、当日の行動が全てを決めるということじゃないですか。
〈進次郎構文〉
目が覚めると思います。
まとめ
石丸構文は、東京都知事選をきっかけに誕生した新しい言語表現ですね。
質問をオウム返しにし、煙に巻くような発言で相手を困惑させる特徴があると言われていますが、質問者が悪意のある問いをするからこうなるという話もあります。
ネット上では色々言われていますが、今後どうなるか客観的に注視するのがいいかもですね。